R6年6月7日(金)に工業化学科3年生を対象として、福島イノベーション・コースト構想推進産業人材育成確保事業による出前授業が行われました。
株式会社クレハの労政部より鮎澤咲希様・岩間巨樹様、中央研究所より正野大河様を講師としてお迎えし、会社紹介ならびに「有機合成研究室における研究開発」と題して約1時間の講話をいただきました。
講師の皆さまの優しさあふれる雰囲気に安心感を覚えるとともに、農薬の開発研究のお話を通して新しいものを作っていくことの難しさや、正しいデータに基づいて正しく判断ができる力の大切さなどを学ばせていただきました。また、研究がどんなにハイレベルであっても、本校の実習等で学んでいるような基本的な知識や技術が現場で活かされる様子を改めて知ることができたとの感想も数多く寄せられました。自身の進路選択を間近に控えている立場として、終始真剣に耳を傾けている姿が見られた有意義な出前授業でした。
講師の皆様、誠にありがとうございました。
令和6年6月6日(木)に工業化学科3年生を対象として卒業生を囲む会が行われました。
今回講師としてお迎えしたのは、田子千夏さん(第一三共ケミカルファーマ(株)小名浜工場勤務)、冨山壮太さん(常磐開発(株)勤務)、渡邉心寧さん(古河電池(株)いわき事業所勤務)の3名で、いずれも令和4年度の本科の卒業生です。
進路活動が間近に迫っている緊張感もありましたが、終始和やかな雰囲気で懇談が進められ、進路希望先を選択する上でのアドバイスをお願いする場面が多く見られました。受験に向けての大事なポイントも大変参考になりました。希望進路の実現のために今回の助言を充分に活かしていきたいと思います。
卒業生の皆さんには、お仕事でお忙しい中にもかかわらず、後輩のために時間を割いて参加して下さり誠にありがとうございました。
令和6年5月5日(日・祝)に行われた「うえだ商店会第46回歩行者天国」に本校代表生徒が参加しました。
工業化学科では「スライムで遊ぼう」をテーマに、工業化学科3年生4名によるスライム作り体験コーナーを設置しました。晴天に恵まれる中、大変多くのお客さまにご参加をいただき、大盛況のうちに終えることができました。
溶液がみるみる変化していく様子に驚く声や、お好み色のスライムが出来上がって嬉しそうな笑顔が大変印象的な歩行者天国となりました。
ご来場のみなさま、誠にありがとうございました。
令和5年度の工業化学科課題研究発表会が令和5年12月15日(金)に実施されました。
課題研究発表会は、3年生が自分たちで設定したテーマや課題に沿って一年間研究を続け、その成果を発表する3年間の集大成の場です。以下の6つのテーマで研究が行われました。
1班(中村班)「手にやさしいハンドソープを作ろう」
肌が弱い人でも安全に使えるハンドソープを作りたいと思い、様々な油脂を使って製作した。更に製品の性能の比較、評価をした。
2班(白石班)「自家製大豆から生分解性プラスチックをつくる」
自分たちで大豆を育て、その豆乳を原料として生分解性プラスチックを作った。比較のために、市販の大豆・牛乳を原料としても作り、外観や匂い等を比較した。少ない人数での研究だったが協力してすすめることが出来て、とても良かった。
3班(黒木)「透明石鹸作り/色付き鏡容器の作成」
1年生の時に作った石けんの難易度を上げて、透明石けんを製造することができた。
銀鏡反応を応用して安全に反応を起こさせる方法を見つけ、容器作成に活かすことができた。
4班(安積班)「ガラス雑貨の制作」
ガラスの成分と植物に含まれている成分が同じという特性を生かし、植物からガラスを作りガラス雑貨を制作した。班のメンバーと協力しながら試行錯誤を行い、綺麗なガラスキーホルダーが作ることができた。
5班(菅野班)「ジャガイモから生分解性プラスチック作る」
ジャガイモから乳酸を生成し、それを重合させてプラスチックを作ろうと試みた。乳酸を生成する過程で、発酵が上手く進まず、結果的には目的のプラスチックは出来なかったが、反応原理や実験操作など色々なことを学ぶことができた。
6班(大平班)「植物から紙作りランプシェード作成」
学校周辺の植物を取り、アルカリ溶液でリグリンを取り除き、白い紙を作成することができた。作成した紙を用いて、環境にやさしいランプシェードを作成することができた。
1・2年生の聴講の様子もたいへん立派で、挙手をして質問をする多くの姿が見られました。次年度にはさらに活発な課題研究発表会ができそうです。
なお、令和6年1月23日(火)に開催される校内生徒課題研究発表会では、テーマ「ガラス雑貨の制作」(4班 安積班)が工業化学科の代表として研究発表を行うことになりました。
3年生の皆さん、3年間の集大成としての研究発表、たいへんお疲れ様でした。
11月6日(月)に 、工業化学科2年を対象に福島イノベーション・コースト構想推進事業による工場見学が行われました。株式会社クレハ様と古河電池株式会社いわき事業所様の2工場を見学しました。
はじめに会社概要を伺い、その後工場内を見学させていただきました。実際の設備や施設を見ることで工場のしくみや製造業について知ることができました。また、安全教育や品質管理の取り組みについても学びました。さらに生徒たちの質問にも丁寧にお答えいただき、理解を深めることができました。
今後の進路活動に役立てていきたいと思います。
両工場の皆様、関係者の皆様に御礼申し上げます。
10月16日(月)に工業化学科1年生を対象として福島イノベーション・コースト構想推進事業による工場見学が行われました。見学先は、エリエールプロダクト(株)福島工場と城北化学工業(株)いわき工場の2工場です。
会社の概要や施設説明に対して積極的にメモをとったり質問したりと熱心に見学できた様子が見られました。また、どちらの企業からも安全に対する意識・企業の取り組み等、仕事に対する誇りや熱意を真摯に生徒に伝えていただき、生徒たちが就業観について考えるいい機会になりました。
両工場のご担当の方々、また、ご案内をして下さった皆さま、誠にありがとうございました。
10/12(木)、13(金)の両日に郡山北工業高校を会場として行われた「福島県ものづくりコンテスト2023化学分析部門」において、本科2年生の村上桧斗君が優勝、緑川由愛さんが準優勝と、本校が1位、2位を独占しました。
課題は例年通り「キレート滴定法により試料水中のCaおよびMgの定量を行うことにより試料水の硬度を求める」でしたが、今年度より試料水がこれまでの1検体から2検体に増え、競技時間2時間30分の制限時間をクリアするだけでも困難な、非常にレベルの高い課題となりました。当然これまで通り、安全に配慮したハイレベルな操作技術や正確な測定値、そして迅速さが求められています。
今回は県内化学系工業高校5校、8名の選手による競技となりましたが、普段通りの落ち着いた操作により時間的にも余裕のある分析を行った結果、村上君が見事に優勝、緑川さんも準優勝と、この上ない成績を収めてきました。
今回特筆すべきは、化学分析有識者からなる外部審査員によって両名の正しく美しい分析操作が認められ、いずれの選手も「技術点」が満点だったことです。選手・指導者はもとより学科職員一同、大変誇りに感じています。連日遅くまで練習に励み、妥協することなく努力を続け、それを見事に結実させた両名には本当に多くのことを学ばせてもらいました。
(右から、指導者:石井洋子先生、村上桧斗君、緑川由愛さん)
なお、今回優勝した村上桧斗君は、来年度、岩手県で実施されるものづくりコンテスト2024東北大会に福島県代表として出場します。皆さまの応援をよろしくお願いいたします。
10月9日(月・祝)に行われた、うえだ商店会歩行者天国に出店しました。
工業化学科では、「スライムを作ろう!」をテーマに、2年生2名、1年生3名が参加しました。
多くのお子さんがスライムづくりに取り組みました。
完成したスライムを見て、笑顔でとても喜んでくださいました。
悪天候の中、お越しくださいました皆様、ありがとうございました。
7月25日(火)、本校で中学生体験入学が行われました。
工業化学科では、4つのテーマで体験や見学をしていただきました。
①中和滴定
酸と塩基の中和反応の説明をし、指示薬を用いて反応時の色の変化を確認しました。
②機器分析
原子吸光光度分析の説明をし、実際に原子吸光光度計を使用しました。
③石けんの製造
油脂から石けんを作る工程を説明し、工業技術基礎(実習)で製造した石けんで実際に手を洗ってみました。
④有機合成
ベンゼンからニトロベンゼン、アニリンの製造方法について説明し、実験器具も見ていただきました。
中学生の皆さん、保護者の方々、そして中学校の先生方、暑い中ありがとうございました。
ぜひ、勿来工業高等学校の工業化学科で一緒に学びましょう。
6月16日(金)、工業化学科2年生を対象に、福島イノベーション・コースト構想推進事業として出前授業が行われました。
古河電池株式会社いわき事業所 総務グループの鈴木誠一様と小出彩乃様をお招きし、「最先端技術 イノベに関する電池の化学」をテーマに約1時間お話いただきました。
電池の種類について、具体的でとても分かりやすい説明で、特に、スマートフォンなどの身近に用いられているリチウムイオン電池について、聴き入る生徒も多く見受けられました。また、開発に成功したときの喜びなどもうかがうことができました。
さらに、「工業人として社会に出る上で求められる人物像」も教えていただき、コミュニケーションの大切さを知りました。
最後の質疑応答では、生徒の質問に丁寧に答えていただき、より深く興味を持つことができました。今後の進路活動に役立てていきたいと考えております。ありがとうございました。