6月2日(木)6校時に工業化学科3年生を対象として卒業生を囲む会が行われました。
今回講師としてお迎えしたのは、鈴木陽登さん((株)クレハ環境勤務)、箱﨑雄太さん(山形大学工学部高分子・有機材料工学科2年)、芦名晃さん(日本特殊化学工業(株)いわき工場勤務)の3名で、いずれも令和2年度卒の本科の卒業生です。
和やかな雰囲気の中にも、進路活動を間近に控えた緊張感からか進路選択の上でのアドバイスをお願いする場面が多く見られました。受験に向けての大事なポイントも大変参考になりました。希望進路の実現のために今回の助言を充分に活かしていきたいと思います。
遠方より時間を割いて参加して下さった卒業生の皆さん、誠にありがとうございました。
工業化学科では例年、国家資格である危険物取扱者試験に多くの生徒が挑戦していますが、最難関である甲種試験に昨年度の2名に引き続き、今年度も1名(3年 宇佐美 喜正 君)が合格いたしました。また、乙種第1類~第6類の全ての類を取得した生徒も8名を数えています。いずれも不断の努力が実を結んだ結果で大変すばらしいことです。合格者の皆さん、本当におめでとうございます。次年度もさらなる資格取得を目指し頑張って下さい。
なお、今年度の工業化学科における危険物取扱者試験合格者数は以下の通りです。
1年 乙3類 1名 乙4類 21名 乙6類 1名 丙種 29名
2年 乙1類 9名 乙2類 7名 乙3類 7名 乙4類 5名 乙5類 8名 乙6類 12名
(全類取得者6名)
3年 甲種 1名 乙2類 1名 乙3類 4名 乙4類 2名 乙5類 1名
(全類取得者2名)
工業化学科3年 甲種1名 乙種全類2名
工業化学科2年 乙種全類6名
工業化学科1年 乙種第4類 21名
2月21日(月)工業化学科1年を対象として「食と放射能に関する説明会」が行われました。
まず初めに、講師として福島大学食農学類生産環境学コース准教授の申文浩先生お迎えし、放射能に関する基本知識や食品中の放射性物質分析の実際についての講話をいただきました。11年前に起きた原発事故による放射能の影響について、「聞いたことがある」程度の知識しかなかった生徒たちに対して大変分かりやすく説明をしていただきました。
その後、放射能分析装置(NaIスペクトロメーター)を用いた農作物中の放射能測定実演を宝化成機器株式会社 営業部部長の阿部久夫先生の説明のもと行いました。家庭から提供いただいた白菜や市販のキャベツについて実際に測定するとともに、放射能汚染を受けている米を測定しその結果を比較することで、分析装置の使用方法や分析の原理等を学ぶことができました。
また、株式会社クレハ分析センター取締役分析提案本部長兼医薬部長の田邉真一先生からは、工業化学を学ぶ生徒たちへの今後の期待や、2年後に控えた進路選択に対するアドバイスをいただきました。
3名の講師の先生方、心温まるご指導まことにありがとうございました。今後の地域復興を担う人材へと成長していくための動機付けとなる有意義な説明会でした。
12月17日(金)工業化学科 課題研究発表会が実施されました。
3年生が6つの班に分かれ、自分たちで設定したテーマや課題に沿って一年間研究を続け、その成果を発表する3年間の集大成の場です。
1.納豆で汚れた水を綺麗にしよう!!
2.地球温暖化実験
3.①植物から油絵の具を作る
②果物の皮から香りを抽出
4.日焼け止めクリーム作成
5.①保冷剤と芳香剤
②食べ物からの色の抽出と着色
6.①発泡スチロールの再利用
②炎色反応を用いた廃油の利用
下級生が聴講する中、どの班もたいへん立派に発表を終えることができました。
また、1・2学年生はそれぞれの研究内容に真剣に聴き入り、感想をまとめながら来年以降の自身の課題研究に期待をふくらませていました。
2月15日(火)に実施される校内課題研究発表会では、「納豆で汚れた水を綺麗にしよう!!」班が学科代表として発表を行います。
3年生の皆さん、たいへんお疲れ様でした。
「令和3年度専門高校生による小中学校体験学習応援事業」により、10月20日(水)に湯本第二小学校5年生23名の皆さんが、11月22日(月)には湯本第三中学校2年生31名の皆さんが来校しました。
工業化学科では、「鏡をつくろう(銀鏡反応による鏡の制作)」をテーマに銀の析出実験を体験してもらいました。
保護めがねや保護手袋をつけ、緊張した面持ちで試験管を振っていましたが、上手に鏡ができたときには笑顔が見られました。
中学生の皆さんは、試薬溶液の混合作業から行いました。
目の前で起きている化学反応を興味深そうに観察していました。
ほんのわずかではありますが化学の面白さを実感していただけたのではないかと思います。
湯本第二小学校5年生、湯本第三中学校2年生の皆さん、ありがとうございました。
10/15、郡山北工業高校にて、標記の大会が行われました。
本校、工業化学科から2名の選手が出場しました。
大会結果は以下の通りです。
工業化学科 2年 鈴木 秀弥くん 7位
同 2年 鈴木 里奈さん 9位
大会に向けて、分析精度の向上に力を入れて練習してきました。
本番では、練習の成果を発揮し、分析精度において最高点を取れる値を出すことができました。
しかし、実験報告書に関する減点があり、残念ながら順位を上げることができませんでした。
練習の成果を発揮できた半面、悔しい思いをした部分もありましたが、何よりも、本人たちが、技術を身に付け、やり切ったという充実感を得られたことが大きかったと思います。
今回の貴重な経験を、今後に活かして欲しいと思います。
支え応援して下さった、保護者の皆様に厚く御礼申し上げます。
大変にありがとうございました。
6月10日(木)に工業化学科3年生を対象として、卒業生を囲む会が行われました。
菜花亮太さん(第一三共ケミカルファーマ(株))、田中翔太郎さん(品川リフラクトリーズ(株))、鈴木崇生史さん(日本大学工学部生命応用化学科)の3名の卒業生(いずれも平成29年度卒)をお迎えし、和気藹々とした雰囲気の中での懇談会となりました。
3年生からは多くの質問が出され、高校時代を思い出しながら具体的にアドバイスをする先輩の姿が見られました。
先輩の皆さん、ありがとうございました。
6月4日(金)に工業化学科2年生を対象として、福島イノベーション・コースト構想推進事業による出前授業が行われました。
クレハ分析センター分析提案本部長でいらっしゃる田邉真一様を講師としてお迎えし、「分析化学のイノベーション」をテーマに約1時間にわたってお話をいただきました。
最新の化学工業事情や分析化学の発展についての説明のほか、工業人として求められる人材像についてなど、今後進路について考える上で大切なお話をしていただきました。
ありがとうございました。
今日の出来事
12月18日(金)、令和2年度 工業化学科 課題研究発表会が行われました。
以下、研究内容と発表会の様子をご紹介します。
第1班 2つの方法による水の浄化
一つ目はトウモロコシの芯から作った炭による水の浄化です。日常生活で排出される野菜くず等を使い、水の浄化ができないかと思い、この実験を始めました。炭の量など、いろいろ試行錯誤して水の浄化をしました。二つ目は、植物による水の浄化です。植物によるアンモニウムイオンの吸収について実験を行い、条件を変えて水の浄化について研究しました。
第2班 ガラス作り
普段から実験器具としても使用する、ガラスを試薬から製造しました。試薬の分量や熱のかけ方など様々工夫を凝らしながら製造しました。
第3班 液体せっけんを作ろう
「新型コロナウイルス」の影響を受け日常生活に役立つものを作ろうと話し合い、液体せっけんを製造することにしました。原料となる油脂の配合を変化させると、どのように違いがでるのか様々な方法で評価しました。また、石鹸に香り付けをすることを目指し柑橘の皮から精油を抽出する方法についても調べました。
第4班 植物の灰 is ガラス および 石鹸づくり
エコの観点から二つの実験を行いました。一つ目は植物の灰をリサイクルしガラスを作りました。美化活動も兼ねて、身近にある枯れ葉や枯れた植物を使い実験を行いました。二つ目は、果物や野菜を使い、石鹸を作りました。
第5班 キノコから抗がん剤
癌に苦しむ人々を応援したいと思い、健康茶としても名高いキノコ「猿の腰掛」から、癌に効能のあると言われているクレスチンをエタノールの抽出し抗がん剤の製造を行いました。成分分析は、フェノール硫酸法を使用しました。
第6班 水質調査
近年の自然災害による水不足や水質汚濁に着目し、身近なものを使い、ろ過装置を作りました。そこから飲料水ができるか試作し、ろ過した水が飲める水になっているか化学的に評価しました。
コロナ禍にあって、思うように研究を進められない部分もありましたが、限られた時間の中で精一杯取り組み、それぞれに結果を出し発表することができました。
課題研究を通し、自らテーマを決め、今まで学んできた専門性を活かしながら、主体的に、ものづくりや環境調査を行うことができました。また、製品を化学的に評価し、分かりやすく説明することの重要性やチームワークの大切さを学び、表現力や共同作業を進める力を養うことができたと感じます。
1、2年生は3密を避けるため、前半と後半で学年毎に分け発表会に参加しました。後輩達からは多くの質疑応答が寄せられ充実した内容の発表会になりました。また、3年生が一生懸命発表する姿を、後輩達がメモを取りながら真剣に見て学んでいるのが、とても印象的でした。
令和3年1月22日(金)に行われる、第16回生徒課題研究発表会の代表班は、投票の結果、 第2班の「ガラス作り」が選ばれました。
3年生、様々大変な中、1年間にわたる研究、本当にお疲れ様でした。
夏休み等も含め、支え送り出して下さった保護者の皆様にも厚く御礼申し上げます。