工業化学科の出来事
食と放射能に関する説明会 <工業化学科>
2月21日(月)工業化学科1年を対象として「食と放射能に関する説明会」が行われました。
まず初めに、講師として福島大学食農学類生産環境学コース准教授の申文浩先生お迎えし、放射能に関する基本知識や食品中の放射性物質分析の実際についての講話をいただきました。11年前に起きた原発事故による放射能の影響について、「聞いたことがある」程度の知識しかなかった生徒たちに対して大変分かりやすく説明をしていただきました。
その後、放射能分析装置(NaIスペクトロメーター)を用いた農作物中の放射能測定実演を宝化成機器株式会社 営業部部長の阿部久夫先生の説明のもと行いました。家庭から提供いただいた白菜や市販のキャベツについて実際に測定するとともに、放射能汚染を受けている米を測定しその結果を比較することで、分析装置の使用方法や分析の原理等を学ぶことができました。
また、株式会社クレハ分析センター取締役分析提案本部長兼医薬部長の田邉真一先生からは、工業化学を学ぶ生徒たちへの今後の期待や、2年後に控えた進路選択に対するアドバイスをいただきました。
3名の講師の先生方、心温まるご指導まことにありがとうございました。今後の地域復興を担う人材へと成長していくための動機付けとなる有意義な説明会でした。
令和3年度 工業化学科 課題研究発表会<工業化学科>
12月17日(金)工業化学科 課題研究発表会が実施されました。
3年生が6つの班に分かれ、自分たちで設定したテーマや課題に沿って一年間研究を続け、その成果を発表する3年間の集大成の場です。
1.納豆で汚れた水を綺麗にしよう!!
2.地球温暖化実験
3.①植物から油絵の具を作る
②果物の皮から香りを抽出
4.日焼け止めクリーム作成
5.①保冷剤と芳香剤
②食べ物からの色の抽出と着色
6.①発泡スチロールの再利用
②炎色反応を用いた廃油の利用
下級生が聴講する中、どの班もたいへん立派に発表を終えることができました。
また、1・2学年生はそれぞれの研究内容に真剣に聴き入り、感想をまとめながら来年以降の自身の課題研究に期待をふくらませていました。
2月15日(火)に実施される校内課題研究発表会では、「納豆で汚れた水を綺麗にしよう!!」班が学科代表として発表を行います。
3年生の皆さん、たいへんお疲れ様でした。
「令和3年度専門高校生による小中学校体験学習応援事業」<工業化学科>
「令和3年度専門高校生による小中学校体験学習応援事業」により、10月20日(水)に湯本第二小学校5年生23名の皆さんが、11月22日(月)には湯本第三中学校2年生31名の皆さんが来校しました。
工業化学科では、「鏡をつくろう(銀鏡反応による鏡の制作)」をテーマに銀の析出実験を体験してもらいました。
保護めがねや保護手袋をつけ、緊張した面持ちで試験管を振っていましたが、上手に鏡ができたときには笑顔が見られました。
中学生の皆さんは、試薬溶液の混合作業から行いました。
目の前で起きている化学反応を興味深そうに観察していました。
ほんのわずかではありますが化学の面白さを実感していただけたのではないかと思います。
湯本第二小学校5年生、湯本第三中学校2年生の皆さん、ありがとうございました。
福島県ものづくりコンテスト2021(化学分析部門)大会結果報告<工業化学科>
10/15、郡山北工業高校にて、標記の大会が行われました。
本校、工業化学科から2名の選手が出場しました。
大会結果は以下の通りです。
工業化学科 2年 鈴木 秀弥くん 7位
同 2年 鈴木 里奈さん 9位
大会に向けて、分析精度の向上に力を入れて練習してきました。
本番では、練習の成果を発揮し、分析精度において最高点を取れる値を出すことができました。
しかし、実験報告書に関する減点があり、残念ながら順位を上げることができませんでした。
練習の成果を発揮できた半面、悔しい思いをした部分もありましたが、何よりも、本人たちが、技術を身に付け、やり切ったという充実感を得られたことが大きかったと思います。
今回の貴重な経験を、今後に活かして欲しいと思います。
支え応援して下さった、保護者の皆様に厚く御礼申し上げます。
大変にありがとうございました。
卒業生を囲む会<工業化学科3年>
6月10日(木)に工業化学科3年生を対象として、卒業生を囲む会が行われました。
菜花亮太さん(第一三共ケミカルファーマ(株))、田中翔太郎さん(品川リフラクトリーズ(株))、鈴木崇生史さん(日本大学工学部生命応用化学科)の3名の卒業生(いずれも平成29年度卒)をお迎えし、和気藹々とした雰囲気の中での懇談会となりました。
3年生からは多くの質問が出され、高校時代を思い出しながら具体的にアドバイスをする先輩の姿が見られました。
先輩の皆さん、ありがとうございました。