工業化学科日誌

工業化学科の出来事

令和5年度工業化学科課題研究発表会行われる <工業化学科>

令和5年度の工業化学科課題研究発表会が令和5年12月15日(金)に実施されました。

課題研究発表会は、3年生が自分たちで設定したテーマや課題に沿って一年間研究を続け、その成果を発表する3年間の集大成の場です。以下の6つのテーマで研究が行われました。

 

1班(中村班)「手にやさしいハンドソープを作ろう」

肌が弱い人でも安全に使えるハンドソープを作りたいと思い、様々な油脂を使って製作した。更に製品の性能の比較、評価をした。

 

2班(白石班)「自家製大豆から生分解性プラスチックをつくる」

自分たちで大豆を育て、その豆乳を原料として生分解性プラスチックを作った。比較のために、市販の大豆・牛乳を原料としても作り、外観や匂い等を比較した。少ない人数での研究だったが協力してすすめることが出来て、とても良かった。 

 

 3班(黒木)「透明石鹸作り/色付き鏡容器の作成」

1年生の時に作った石けんの難易度を上げて、透明石けんを製造することができた。

銀鏡反応を応用して安全に反応を起こさせる方法を見つけ、容器作成に活かすことができた。

 

4班(安積班)「ガラス雑貨の制作」

ガラスの成分と植物に含まれている成分が同じという特性を生かし、植物からガラスを作りガラス雑貨を制作した。班のメンバーと協力しながら試行錯誤を行い、綺麗なガラスキーホルダーが作ることができた。 

 

5班(菅野班)「ジャガイモから生分解性プラスチック作る」

ジャガイモから乳酸を生成し、それを重合させてプラスチックを作ろうと試みた。乳酸を生成する過程で、発酵が上手く進まず、結果的には目的のプラスチックは出来なかったが、反応原理や実験操作など色々なことを学ぶことができた。

 

6班(大平班)「植物から紙作りランプシェード作成」

学校周辺の植物を取り、アルカリ溶液でリグリンを取り除き、白い紙を作成することができた。作成した紙を用いて、環境にやさしいランプシェードを作成することができた。

 

1・2年生の聴講の様子もたいへん立派で、挙手をして質問をする多くの姿が見られました。次年度にはさらに活発な課題研究発表会ができそうです。

 

 

なお、令和6年1月23日(火)に開催される校内生徒課題研究発表会では、テーマ「ガラス雑貨の制作」(4班 安積班)が工業化学科の代表として研究発表を行うことになりました。

 

3年生の皆さん、3年間の集大成としての研究発表、たいへんお疲れ様でした。

【工業化学科2年】福島イノベーション・コースト構想推進事業による工場見学

11月6日(月)に 、工業化学科2年を対象に福島イノベーション・コースト構想推進事業による工場見学が行われました。株式会社クレハ様と古河電池株式会社いわき事業所様の2工場を見学しました。

 はじめに会社概要を伺い、その後工場内を見学させていただきました。実際の設備や施設を見ることで工場のしくみや製造業について知ることができました。また、安全教育や品質管理の取り組みについても学びました。さらに生徒たちの質問にも丁寧にお答えいただき、理解を深めることができました。

今後の進路活動に役立てていきたいと思います。

両工場の皆様、関係者の皆様に御礼申し上げます。

 

福島イノベーション・コースト構想推進事業による工場見学 <工業化学科1年>

 10月16日(月)に工業化学科1年生を対象として福島イノベーション・コースト構想推進事業による工場見学が行われました。見学先は、エリエールプロダクト(株)福島工場と城北化学工業(株)いわき工場の2工場です。

  

 会社の概要や施設説明に対して積極的にメモをとったり質問したりと熱心に見学できた様子が見られました。また、どちらの企業からも安全に対する意識・企業の取り組み等、仕事に対する誇りや熱意を真摯に生徒に伝えていただき、生徒たちが就業観について考えるいい機会になりました。

 

 

 

両工場のご担当の方々、また、ご案内をして下さった皆さま、誠にありがとうございました。

ものづくりコンテスト2023化学分析部門 優勝!準優勝! <工業化学科>

 10/12(木)、13(金)の両日に郡山北工業高校を会場として行われた「福島県ものづくりコンテスト2023化学分析部門」において、本科2年生の村上桧斗君が優勝、緑川由愛さんが準優勝と、本校が1位、2位を独占しました。

 課題は例年通り「キレート滴定法により試料水中のCaおよびMgの定量を行うことにより試料水の硬度を求める」でしたが、今年度より試料水がこれまでの1検体から2検体に増え、競技時間2時間30分の制限時間をクリアするだけでも困難な、非常にレベルの高い課題となりました。当然これまで通り、安全に配慮したハイレベルな操作技術や正確な測定値、そして迅速さが求められています。

 

 

 

 今回は県内化学系工業高校5校、8名の選手による競技となりましたが、普段通りの落ち着いた操作により時間的にも余裕のある分析を行った結果、村上君が見事に優勝、緑川さんも準優勝と、この上ない成績を収めてきました。

 

 

 

 今回特筆すべきは、化学分析有識者からなる外部審査員によって両名の正しく美しい分析操作が認められ、いずれの選手も「技術点」が満点だったことです。選手・指導者はもとより学科職員一同、大変誇りに感じています。連日遅くまで練習に励み、妥協することなく努力を続け、それを見事に結実させた両名には本当に多くのことを学ばせてもらいました。

 

(右から、指導者:石井洋子先生、村上桧斗君、緑川由愛さん)

 

 なお、今回優勝した村上桧斗君は、来年度、岩手県で実施されるものづくりコンテスト2024東北大会に福島県代表として出場します。皆さまの応援をよろしくお願いいたします。

【工業化学科】うえだ商店会歩行者天国

10月9日(月・祝)に行われた、うえだ商店会歩行者天国に出店しました。

工業化学科では、「スライムを作ろう!」をテーマに、2年生2名、1年生3名が参加しました。

多くのお子さんがスライムづくりに取り組みました。

完成したスライムを見て、笑顔でとても喜んでくださいました。

悪天候の中、お越しくださいました皆様、ありがとうございました。

【工業化学科】中学生体験入学

 7月25日(火)、本校で中学生体験入学が行われました。

 工業化学科では、4つのテーマで体験や見学をしていただきました。

①中和滴定

  酸と塩基の中和反応の説明をし、指示薬を用いて反応時の色の変化を確認しました。

 

②機器分析

  原子吸光光度分析の説明をし、実際に原子吸光光度計を使用しました。

③石けんの製造

 油脂から石けんを作る工程を説明し、工業技術基礎(実習)で製造した石けんで実際に手を洗ってみました。

④有機合成

 ベンゼンからニトロベンゼン、アニリンの製造方法について説明し、実験器具も見ていただきました。

 中学生の皆さん、保護者の方々、そして中学校の先生方、暑い中ありがとうございました。

 ぜひ、勿来工業高等学校の工業化学科で一緒に学びましょう。

【工業化学科2年】福島イノベーション・コースト構想産業人材育成確保事業に係る出前授業

6月16日(金)、工業化学科2年生を対象に、福島イノベーション・コースト構想推進事業として出前授業が行われました。

 古河電池株式会社いわき事業所 総務グループの鈴木誠一様と小出彩乃様をお招きし、「最先端技術 イノベに関する電池の化学」をテーマに約1時間お話いただきました。

 電池の種類について、具体的でとても分かりやすい説明で、特に、スマートフォンなどの身近に用いられているリチウムイオン電池について、聴き入る生徒も多く見受けられました。また、開発に成功したときの喜びなどもうかがうことができました。

 さらに、「工業人として社会に出る上で求められる人物像」も教えていただき、コミュニケーションの大切さを知りました。

 最後の質疑応答では、生徒の質問に丁寧に答えていただき、より深く興味を持つことができました。今後の進路活動に役立てていきたいと考えております。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

福島イノベーション・コースト構想推進事業による出前授業<工業化学科3年>

6月14日(水)に工業化学科3年生を対象として、福島イノベーション・コースト構想推進事業による出前授業が行われました。

株式会社クレハの中央研究所より今野慎悟様、労政部より高井麻衣様、岡坂菜摘様を講師としてお迎えし、「(株)クレハいわき事業所企業セミナー」および「有機合成研究室における研究開発」と題して約1時間の講話をいただきました。
社内の有機合成の実際について、その製品概要・製造工程から農薬開発の難しさに至るまで詳しいお話をいただき、本校の有機合成実習で学んでいる基礎知識や技術が製造現場で活かされる様子を改めて知ることができました。また、講話の最後には、国外における製造委託でのご苦労話などを交えながら、広い視野に立って新たな、ものづくりに挑戦する姿勢の大切さについて触れられ、生徒たちが進路活動を間近に控えている立場として真剣に耳を傾けている姿が見られました。

講師の皆様、誠にありがとうございました。

うえだ商店会 第45回歩行者天国に参加 <工業化学科>

5月5日(金)に3年ぶりに実施された「うえだ商店会 第45回歩行者天国」に本校代表生徒が参加しました。

工業化学科では「スライムで遊ぼう」のテーマのもと、工業化学科3年生4名によるスライム作り体験コーナーを設置しました。おかげさまで大変多くのお客さまにご参加をいただき、大盛況のうちに終えることができました。

できあがった時のお子さまたちの笑顔が大変印象的な歩行者天国となりました。

ご来場のみなさま、誠にありがとうございました。

令和4年度 工業化学科 課題研究発表会<工業化学科>

令和4年度の工業化学科課題研究発表会が令和5年1月20日(金)に実施されました。

 

課題研究発表会は、3年生が自分たちで設定したテーマや課題に沿って一年間研究を続け、その成果を発表する3年間の集大成の場です。

今年度は以下の6つのテーマで研究が行われました。

 

①水質浄化 ~凝集剤をつくってみよう~

 

②トウモロコシとサツマイモからバイオエタノールを作る

 

③化学発光 ~ケミカルライト~

 

④廃棄物の活用 ~固形燃料とシェード~

 

⑤バイオエタノール/ビタミンC入りの化粧水を作ろう

 

⑥炎色反応を用いたロウソク作り

 

下級生が聴講する中、いずれの班もたいへん立派に発表を終えることができました。

 

また、1・2学年生が同席して発表を聴講しましたが、それぞれの研究内容に真剣に聴き入り、3年生に負けずに挙手をして質問をする姿も見られ、活発な発表会となりました。

 

 

1月24日(火)に実施される校内課題研究発表会では、テーマ「水質浄化~凝集剤をつくってみよう~」が学科代表として研究発表を行います。

 

3年生の皆さん、たいへんお疲れ様でした。

高校生のための化学物質リスクコミュニケーション講演会・交流会<工業化学科3年>

令和5年1月18日(水)に工業化学科3年生を対象として、福島県環境創造センター主催の「高校生のための化学物質リスクコミュニケーション講演会・交流会」が行われました。

化学物質アドバイザーの岡部正明様を講師としてお迎えし、「化学物質のリスクとその評価」についてのお話をいただき、周辺住民との情報共有の大切さを教わりました。講演の後には「リスクの低減方法」や「リスクコミュニケーションの際の注意点」をテーマにグループワークを実施し、間もなく実社会に出る立場として必要な意識付けをしていただきました。化学物質のリスクについて改めて考える良い機会となりました。

ありがとうございました。

福島イノベーション・コースト構想推進事業による工場見学 <工業化学科2年>

11月1日(火)に工業化学科2年生を対象として福島イノベーション・コースト構想推進事業による工場見学が行われました。

見学先は、三菱ケミカル株式会社小名浜工場とメルクパフォーマンスマテリアルズ合同会社小名浜工場の2工場です。現場で働く方々の様子から、身だしなみの大切さや、品質管理に対する徹底した考え方を改めて知ることが出来た様子です。また、化学プラントの実際を見学することで化学工学や実習の学習内容との関連を強く感じ、高校で化学を専門で学ぶことで進路実現に大きく活かせる立場であることを実感したようです。来年の進路活動に向けて意識を高める大変良いきっかけとなりました。 

 

両工場のご担当の方々、また、ご案内をして下さった皆さま、誠にありがとうございました。

福島イノベーション・コースト構想推進事業による工場見学 <工業化学科1年>

10月31日(月)に工業化学科1年生を対象として福島イノベーション・コースト構想推進事業による工場見学が行われました。

見学先は、城北化学工業株式会社いわき工場と、いわき大王製紙株式会社の2工場です。実際に工場を見学することで施設や設備の規模の大きさを実感し、ものづくりの流れや仕組みについて知り製造業の面白さを感じていた様子です。また、危険物取扱者試験の受験を間近に控えていたので、その実際のイメージをつかむ大変良い機会となりました。 

 

 両工場のご担当の方々、また、ご案内をして下さった皆さま、誠にありがとうございました。

ものづくりコンテスト2022化学分析部門 第3位入賞 <工業化学科>

10月14日(金)に郡山北工業高等学校を会場として行われた福島県高校生ものづくりコンテスト2022化学分析部門に、本校工業化学科の代表として緑川由愛さんと村上桧斗君(いずれも工業化学科1年)が出場しました。課題は、「キレート滴定法により試料水中のCaおよびMgの定量を行うことにより試料水の硬度を求める」というもので、化学分析における安全に配慮した手際よい操作や正確な測定値、そして迅速さが求められる競技です。

 

 

県内5校から集まった代表10名で競技を行いましたが、他校選手がほとんど2年生だった状況にも臆することなく、終始普段通りの落ち着いた様子で競技を終え、緑川さんが見事第3位に入賞、村上君も第4位という好成績を収めました。

  

 

(左から、指導者:石井洋子先生、緑川由愛さん、村上桧斗君)

 

入学後間もない1年生として大変貴重な経験をした2人にとって大きな成果であることは言うまでもありませんが、不断の地道な努力が実を結んだ結果に学科職員生徒から多くの喜びの声が上がっています。学科として今後の取り組みに大きな励みとなるものであり、両名のますますの活躍を期待したいと思います。

甲種危険物取扱者に4名合格の快挙! <工業化学科>

危険物取扱者試験は、工業化学科で特に力を入れて受験対策を行っている国家資格試験ですが、今年度6月の受験においてその最難関である「甲種」危険物取扱者に工業化学科の4名の生徒が合格しました。

 

担任の先生のご指導の下、日々の課外授業や自主学習に根気強く取り組んできた努力の成果で、部活動と勉学の両立を図りながら成し遂げた快挙に大きな喜びの声が上がっています。校長からは「後輩たちに対しても大きな勇気を与えてくれた」とエールが送られ、今後のさらなる挑戦が期待されています。

写真左から、高木 駿くん、吉原 彩翔くん、鈴木 良依くん、根本 結成くん(いずれも工業化学科3年)

福島イノベーション・コースト構想推進事業による出前授業<工業化学科3年>

6月21日(火)に工業化学科3年生を対象として、福島イノベーション・コースト構想推進事業による出前授業が行われました。

 

株式会社クレハ 労務部の中山春菜様、遠藤慶一郎様、農薬研究室の今野慎悟様を講師としてお迎えし、「有機合成研究室における研究開発」と題して約1時間の講話をいただきました。

農薬の研究開発の現場の様子についての具体的なお話しをユーモアを交えながらしていただき、工場レベルでの大規模な合成製造の様子を知ることができるとともに、ものづくりに傾ける熱意が良い製品作りにつながることも改めて感じ取ることができました。また、講話の最後には、採用にあたって求められる点について触れられ、生徒たちが進路活動を間近に控えている立場として真剣に耳を傾けている姿が見られました。

 

講師の皆様、誠にありがとうございました。

 

福島イノベーション・コースト構想推進事業による出前授業<工業化学科2年>

6月17日(金)に工業化学科2年生を対象として、福島イノベーション・コースト構想推進事業による出前授業が行われました。

 古河電池株式会社いわき事業所の鈴木誠一様、研究開発本部LM開発部の竹口直希様を講師としてお迎えし、「電池の化学」をテーマに約1時間にわたってお話をいただきました。電池の種類に関するお話から現在の充電池の主流となっているリチウムイオン電池の仕組みやメリット・デメリットについて、また、次世代の電池像などについて詳しく説明をしていただき、熱心に興味深そうに聴き入る生徒たちの姿がみられました。

 講話の最後には、社会に出る上で求められる人物像について触れられ、自身を客観視できる力やPDCAサイクルの大切さなどを教わりました。来年度に控えている進路活動に大いに役立ててまいりたいと思います。ありがとうございました。

 

卒業生を囲む会 <工業化学科>

6月2日(木)6校時に工業化学科3年生を対象として卒業生を囲む会が行われました。

今回講師としてお迎えしたのは、鈴木陽登さん((株)クレハ環境勤務)、箱﨑雄太さん(山形大学工学部高分子・有機材料工学科2年)、芦名晃さん(日本特殊化学工業(株)いわき工場勤務)の3名で、いずれも令和2年度卒の本科の卒業生です。

和やかな雰囲気の中にも、進路活動を間近に控えた緊張感からか進路選択の上でのアドバイスをお願いする場面が多く見られました。受験に向けての大事なポイントも大変参考になりました。希望進路の実現のために今回の助言を充分に活かしていきたいと思います。

遠方より時間を割いて参加して下さった卒業生の皆さん、誠にありがとうございました。

 

 

昨年度に引き続き甲種危険物取扱者1名合格! <工業化学科>

工業化学科では例年、国家資格である危険物取扱者試験に多くの生徒が挑戦していますが、最難関である甲種試験に昨年度の2名に引き続き、今年度も1名(3年 宇佐美 喜正 君)が合格いたしました。また、乙種第1類~第6類の全ての類を取得した生徒も8名を数えています。いずれも不断の努力が実を結んだ結果で大変すばらしいことです。合格者の皆さん、本当におめでとうございます。次年度もさらなる資格取得を目指し頑張って下さい。

なお、今年度の工業化学科における危険物取扱者試験合格者数は以下の通りです。

 

1年  乙3類 1名 乙4類  21名 乙6類 1名 丙種  29名 


2年  乙1類 9名 乙2類 7名 乙3類 7名 乙4類 5名 乙5類 8名 乙6類 12名
    (全類取得者6名)

3年  甲種 1名 乙2類 1名 乙3類 4名 乙4類 2名 乙5類 1名
         (全類取得者2名)

 


工業化学科3年 甲種1名 乙種全類2名

 

 

工業化学科2年 乙種全類6名

 

 


工業化学科1年 乙種第4類 21名

 

食と放射能に関する説明会 <工業化学科>

 2月21日(月)工業化学科1年を対象として「食と放射能に関する説明会」が行われました。

 まず初めに、講師として福島大学食農学類生産環境学コース准教授の申文浩先生お迎えし、放射能に関する基本知識や食品中の放射性物質分析の実際についての講話をいただきました。11年前に起きた原発事故による放射能の影響について、「聞いたことがある」程度の知識しかなかった生徒たちに対して大変分かりやすく説明をしていただきました。 

 

 その後、放射能分析装置(NaIスペクトロメーター)を用いた農作物中の放射能測定実演を宝化成機器株式会社 営業部部長の阿部久夫先生の説明のもと行いました。家庭から提供いただいた白菜や市販のキャベツについて実際に測定するとともに、放射能汚染を受けている米を測定しその結果を比較することで、分析装置の使用方法や分析の原理等を学ぶことができました。 

 

 また、株式会社クレハ分析センター取締役分析提案本部長兼医薬部長の田邉真一先生からは、工業化学を学ぶ生徒たちへの今後の期待や、2年後に控えた進路選択に対するアドバイスをいただきました。  

 

 3名の講師の先生方、心温まるご指導まことにありがとうございました。今後の地域復興を担う人材へと成長していくための動機付けとなる有意義な説明会でした。

令和3年度 工業化学科 課題研究発表会<工業化学科>

12月17日(金)工業化学科 課題研究発表会が実施されました。

3年生が6つの班に分かれ、自分たちで設定したテーマや課題に沿って一年間研究を続け、その成果を発表する3年間の集大成の場です。

  

 

1.納豆で汚れた水を綺麗にしよう!!

  

 

2.地球温暖化実験

  

 

3.①植物から油絵の具を作る

  ②果物の皮から香りを抽出  

  

 

4.日焼け止めクリーム作成

  

 

5.①保冷剤と芳香剤

  ②食べ物からの色の抽出と着色

  

 

6.①発泡スチロールの再利用

  ②炎色反応を用いた廃油の利用 

  

 

下級生が聴講する中、どの班もたいへん立派に発表を終えることができました。

また、1・2学年生はそれぞれの研究内容に真剣に聴き入り、感想をまとめながら来年以降の自身の課題研究に期待をふくらませていました。

  

 

2月15日(火)に実施される校内課題研究発表会では、「納豆で汚れた水を綺麗にしよう!!」班が学科代表として発表を行います。

3年生の皆さん、たいへんお疲れ様でした。

「令和3年度専門高校生による小中学校体験学習応援事業」<工業化学科>

「令和3年度専門高校生による小中学校体験学習応援事業」により、10月20日(水)に湯本第二小学校5年生23名の皆さんが、11月22日(月)には湯本第三中学校2年生31名の皆さんが来校しました。

 

工業化学科では、「鏡をつくろう(銀鏡反応による鏡の制作)」をテーマに銀の析出実験を体験してもらいました。

 

保護めがねや保護手袋をつけ、緊張した面持ちで試験管を振っていましたが、上手に鏡ができたときには笑顔が見られました。

 

 

 中学生の皆さんは、試薬溶液の混合作業から行いました。

目の前で起きている化学反応を興味深そうに観察していました。

 

ほんのわずかではありますが化学の面白さを実感していただけたのではないかと思います。

湯本第二小学校5年生、湯本第三中学校2年生の皆さん、ありがとうございました。

福島県ものづくりコンテスト2021(化学分析部門)大会結果報告<工業化学科>

10/15、郡山北工業高校にて、標記の大会が行われました。

本校、工業化学科から2名の選手が出場しました。

 

大会結果は以下の通りです。

工業化学科 2年   鈴木 秀弥くん  7位

  同   2年   鈴木 里奈さん  9位

 

大会に向けて、分析精度の向上に力を入れて練習してきました。

本番では、練習の成果を発揮し、分析精度において最高点を取れる値を出すことができました。

しかし、実験報告書に関する減点があり、残念ながら順位を上げることができませんでした。

 

練習の成果を発揮できた半面、悔しい思いをした部分もありましたが、何よりも、本人たちが、技術を身に付け、やり切ったという充実感を得られたことが大きかったと思います。

今回の貴重な経験を、今後に活かして欲しいと思います。

 

支え応援して下さった、保護者の皆様に厚く御礼申し上げます。

大変にありがとうございました。

 

 

 

卒業生を囲む会<工業化学科3年>

6月10日(木)に工業化学科3年生を対象として、卒業生を囲む会が行われました。

 

菜花亮太さん(第一三共ケミカルファーマ(株))、田中翔太郎さん(品川リフラクトリーズ(株))、鈴木崇生史さん(日本大学工学部生命応用化学科)の3名の卒業生(いずれも平成29年度卒)をお迎えし、和気藹々とした雰囲気の中での懇談会となりました。

 

3年生からは多くの質問が出され、高校時代を思い出しながら具体的にアドバイスをする先輩の姿が見られました。

先輩の皆さん、ありがとうございました。

 

 

 

 

福島イノベーション・コースト構想推進事業による出前授業<工業化学科2年>

6月4日(金)に工業化学科2年生を対象として、福島イノベーション・コースト構想推進事業による出前授業が行われました。

クレハ分析センター分析提案本部長でいらっしゃる田邉真一様を講師としてお迎えし、「分析化学のイノベーション」をテーマに約1時間にわたってお話をいただきました。

 

最新の化学工業事情や分析化学の発展についての説明のほか、工業人として求められる人材像についてなど、今後進路について考える上で大切なお話をしていただきました。

 

ありがとうございました。

令和2年度 工業化学科 課題研究発表会<工業化学科>

 12月18日(金)、令和2年度 工業化学科 課題研究発表会が行われました。

 

 

 

 以下、研究内容と発表会の様子をご紹介します。

 

第1班 2つの方法による水の浄化

 一つ目はトウモロコシの芯から作った炭による水の浄化です。日常生活で排出される野菜くず等を使い、水の浄化ができないかと思い、この実験を始めました。炭の量など、いろいろ試行錯誤して水の浄化をしました。二つ目は、植物による水の浄化です。植物によるアンモニウムイオンの吸収について実験を行い、条件を変えて水の浄化について研究しました。 

  

第2班 ガラス作り

 普段から実験器具としても使用する、ガラスを試薬から製造しました。試薬の分量や熱のかけ方など様々工夫を凝らしながら製造しました。 

 

 第3班 液体せっけんを作ろう

 「新型コロナウイルス」の影響を受け日常生活に役立つものを作ろうと話し合い、液体せっけんを製造することにしました。原料となる油脂の配合を変化させると、どのように違いがでるのか様々な方法で評価しました。また、石鹸に香り付けをすることを目指し柑橘の皮から精油を抽出する方法についても調べました。

 

 第4班 植物の灰 is ガラス および 石鹸づくり

 エコの観点から二つの実験を行いました。一つ目は植物の灰をリサイクルしガラスを作りました。美化活動も兼ねて、身近にある枯れ葉や枯れた植物を使い実験を行いました。二つ目は、果物や野菜を使い、石鹸を作りました。 

 

 第5班 キノコから抗がん剤

 癌に苦しむ人々を応援したいと思い、健康茶としても名高いキノコ「猿の腰掛」から、癌に効能のあると言われているクレスチンをエタノールの抽出し抗がん剤の製造を行いました。成分分析は、フェノール硫酸法を使用しました。

 

第6班 水質調査

 近年の自然災害による水不足や水質汚濁に着目し、身近なものを使い、ろ過装置を作りました。そこから飲料水ができるか試作し、ろ過した水が飲める水になっているか化学的に評価しました。

 

 コロナ禍にあって、思うように研究を進められない部分もありましたが、限られた時間の中で精一杯取り組み、それぞれに結果を出し発表することができました。

 

  課題研究を通し、自らテーマを決め、今まで学んできた専門性を活かしながら、主体的に、ものづくりや環境調査を行うことができました。また、製品を化学的に評価し、分かりやすく説明することの重要性やチームワークの大切さを学び、表現力や共同作業を進める力を養うことができたと感じます。

 

  1、2年生は3密を避けるため、前半と後半で学年毎に分け発表会に参加しました。後輩達からは多くの質疑応答が寄せられ充実した内容の発表会になりました。また、3年生が一生懸命発表する姿を、後輩達がメモを取りながら真剣に見て学んでいるのが、とても印象的でした。

 

 令和3年1月22日(金)に行われる、第16回生徒課題研究発表会の代表班は、投票の結果、 第2班の「ガラス作り」が選ばれました。

 

 3年生、様々大変な中、1年間にわたる研究、本当にお疲れ様でした。

 夏休み等も含め、支え送り出して下さった保護者の皆様にも厚く御礼申し上げます。

 

 

福島イノベーション・コースト構想による出前授業<工業化学科1年>

 12月17日(木)工業化学科1年生を対象に、古河電池株式会社で「はやぶさ2」などの宇宙用電池開発に携わっている小出和也先生を迎え出前授業が行われました。
「イノベに関する電池の化学」と題し、イノベーションと電池の化学について授業が行われました。今、ニュースで話題になっている、「はやぶさ2」など実際の宇宙用電池サンプルを見て、生徒諸君も熱心に聴き、電池と化学の素晴らしさに目を輝かせて授業を受けていました。

「福島イノベーション・コースト構想」 人材育成に係る企業見学<工業化学科1年>

 12月14日(月)工業化学科1年生を対象に、「福島イノベーション・コースト構想」人材育成に関わる工場見学を実施しました。
 「東新工業株式会社四倉工場」および「三菱ケミカル株式会社小名浜工場」をバス2台、2班に分かれて午前午後の入れ替え制で見学させて頂きました。コロナ禍で大変な中、見学させていただきましてありがとうございました。今後の進路選択にとても役に立つ体験でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「東新工業株式会社四倉工場」にて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「三菱ケミカル株式会社小名浜工場」にて

ものづくりコンテスト2020化学分析部門 大会結果報告<工業化学科>

10/30、郡山北工業高校にて、ものづくりコンテスト2020化学分析部門が行われました。

本校、工業化学科からは2名の選手が出場しました。

 

大会結果は以下の通りです。

工業化学科2年   須藤 美咲  6位

  同  1年   鈴木 秀弥  8位

 

大会では、半数以上の生徒が9割以上の点数を取り僅差での接戦となりました。

本校、両選手ともに作業態度、技術度においては満点でしたが高いレベルでの分析精度の差で順位が分かれました。

結果として上位入賞することはできませんでしたが、二年生は、昨年度の悔しさをバネに大成長し

満点に近い成績を収めることが出来ました。

全体を通して練習を積み重ねてきた成果を発揮することが出来たと思います。

1年生も大健闘し、悔しい思いをした部分もありましたが、次に繋がる貴重な経験となりました。

 

今大会で二年生は引退となりますが、次年度に向けて先輩の意思を受け継ぎ頑張って参ります。

 

支え応援して下さった保護者の皆様に厚く御礼申し上げます。

ありがとうございました。

 

 

 

ノーベル化学賞受賞者講演会に参加しました。<工業化学科>

 本校、工業化学科2年生が磐城高校体育館で行われた、ノーベル化学賞受賞者の吉野彰氏の講演会に参加しました。リチウムイオン電池の開発や自動車の未来について講演をいただきました。また、パネルディスカッションも行われ、萩原陽斗君がパネラーとして「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」という内容で発表を行いました。立派に大役を果たし、とても良い発表ができました。

難関資格合格で複数の新聞社から取材を受けました。<工業化学科>

 本校、工業化学科3年の鈴木陽登君と箱崎雄太君が甲種危険物取扱者試験に合格しました。そこで、福島民報社さん、福島民友新聞社さん、いわき民報社さんからインタビューを受けました。2人とも少し緊張気味でしたが、しっかりと答えていて誇らしい表情を浮かべていました。詳しくは紙面をご覧ください。

「福島イノベーション・コースト構想」 人材育成に係る企業見学<工業化学科2年>

 9月8日(火)工業化学科2年生を対象に、「福島イノベーション・コースト構想」人材育成に関わる工場見学を実施しました。
 午前は「いわき大王製紙株式会社とエリエールプロダクト株式会社」および午後は「アルプスアルパイン株式会社小名浜工場」を見学させて頂きました。生徒諸君にとって来年の進路についてとても役に立つ体験でした。

 コロナ禍で大変な中、見学させていただきましてありがとうございました。ご協力いただきました方々に感謝申し上げます。

中学生体験入学について<工業化学科>

8月18日(火)中学生体験入学において中学生と保護者の方を対象に見学会を実施いたしました。

 工業化学科では、石けんの製造実験、機器分析実験、中和滴定実験、有機合成実験、化学製図(CAD)と化学プラントについて体験いただきました。

 設備が充実していて専門性が高く、ものづくりに興味が持てたとご好評いただきました。暑い中、ご来校いただきありがとうございました。

 

1.石けんの製造実験

 石けんは油脂から化学的につくり、生活に密着した製品です。化学反応と製造過程について分かりやすく説明しました。

 

 

2.機器分析実験

 企業や研究機関でも使用されている紫外可視分光光度計、原子吸光分析装置、ガスクロマトグラフ、高速液体クロマトグラフの取扱い方法を分かりやすく説明しました。

 

 

3.中和滴定実験

 酸とアルカリの中和反応を利用して濃度を測定する方法について説明しました。反応の進行を指示薬の色の変化で観察しました。

 

 

4.有機合成実験

 ニトロベンゼンの製造を合成経路に沿って分かりやすく説明しました。蒸留装置など実際の実験器具を見ていただきました。

 

 

5.化学製図(CAD)と化学プラント

 CADソフトウェアを使いコンピュータ上で使用している化学プラントの図面を描きます。CADソフトで製作した図面と実際の化学プラントを見学いただきました。

 

「福島イノベーション・コースト構想」 人材育成に係る企業見学<工業化学科2年>

 12月10日(火)工業化学科2年生39名を対象に、「福島イノベーション・コースト構想」人材育成に関わる工場見学を実施しました。

 午前は「第一三共ケミカルファーマ株式会社小名浜工場」および午後は「三菱ケミカル株式会社小名浜工場」を見学させて頂きました。

 生徒諸君にとって来年の進路についてとても役に立つ体験でした。ご協力いただきました方々に感謝申し上げます。

「第一三共ケミカルファーマ株式会社小名浜工場」にて

 

「三菱ケミカル株式会社小名浜工場」にて

「福島イノベーション・コースト構想」 人材育成に係る企業見学<工業化学科1年>

 11月6日(水)工業化学科1年生40名について、「福島イノベーション・コースト構想」人材育成に関わる工場見学を実施しました。午前は「城北化学工業株式会社いわき工場」および午後は「あすか製薬株式会社いわき工場」を見学させて頂きました。化学系工場や製薬系工場についてしっかり見学できました。今後の学習や将来の進路についてとても役に立つ体験だったようです。ご協力いただきました関係各所の方々に感謝申し上げます。

 

「城北化学工業株式会社いわき工場」にて

 

「あすか製薬株式会社いわき工場」にて

課題研究発表会<工業化学科>

12月14日(金)平成30年度 工業化学科 課題研究発表会が行われました。
 発表する生徒諸君も見学した1,2年生諸君もお互い真剣に参加することができ、とても良い発表会でした。
全体の課題研究発表会には、4班「地球温暖化の不思議実験」が選ばれました。

 

〇各班の様子

1班 水質調査。

 

2班 鏡の製作。

 

3班 チョーク作り。鉄分の多い食物を探す。飲料水による歯(骨)の変化。

 

4班 地球温暖化の不思議実験。

 

5班 テルミット法を用いて酸化鉄から鉄を取り出す。

 

6班 シャボン玉の実験。

いわきの職体験ツアー企業見学 工業化学科1年

 11月15日(木)いわきの職体験ツアー企業見学により、工業化学科1年生39名が、株式会社ハニーズホールディングと、株式会社ワンダーファームを見学しました。ハニーズで会社概要を全員で聞く。

ファームランドでトマトの栽培の説明を聞く。

トマトの加工工程の説明を聞く。 企業見学に際し、ハニーズとワンダーファームの職員様には大変おせわになりました。

 また、今回の企業見学の企画・運営をして頂いた株式会社アカデミーの職員様お世話になりました。 

企業見学(福島イノベーションコースト構想)<工業化学科>

 11月13日(火)に、工業化学科2年生が福島イノベーション・コースト構想を担う人材育成を目的とした教育プログラムの一環として、第一三共ケミカルファーマ株式会社小名浜工場と三菱ケミカル株式会社小名浜事業所を見学してきました。

第一三共ケミカルファーマ株式会社 小名浜工場にて

第一三共ケミカルファーマ株式会社 小名浜工場にて

外部講師講座 <工業化学科>

9月8日、「先端技術推進事業」に関わる外部講師講座として古河電池株式会社で「はやぶさ2」などの宇宙用電池開発に携わっている小出和也先生を迎え講義が行われました。
「先端技術につながる電池の化学」
〜化学の力で電池を創り、化学の力で宇宙を拓く〜
と題し、電池の基本から宇宙用電池について、実際の宇宙用電池サンプルをお持ちいただいての分かりやすく熱心な講義をいただきました。生徒諸君も熱心に聴き、電池に興味が湧いた、今後の勉強に役立てたいなど、ものづくりや化学の素晴らしさを再認識したようでした。

植田町のイベントに参加しました。 <工業化学科>

 5月5日(金)こどもの日に植田町のイベント「復興・交流祭 第39回歩行者天国」へ参加しました。工業化学科3年生5名で「スライムであそぼう」と題して、小学生向けにカラフルなスライム作りの体験を無料で行いました。大盛況で300名を超えるご来場がありました。ありがとうございました。
 小学生たちが自分で溶液を混ぜスライムができた瞬間、驚きと喜びの笑顔がとても印象的でした。工業化学科の生徒諸君も、いい経験になったようです。