工業化学科日誌

工業化学科の出来事

令和5年度工業化学科課題研究発表会行われる <工業化学科>

令和5年度の工業化学科課題研究発表会が令和5年12月15日(金)に実施されました。

課題研究発表会は、3年生が自分たちで設定したテーマや課題に沿って一年間研究を続け、その成果を発表する3年間の集大成の場です。以下の6つのテーマで研究が行われました。

 

1班(中村班)「手にやさしいハンドソープを作ろう」

肌が弱い人でも安全に使えるハンドソープを作りたいと思い、様々な油脂を使って製作した。更に製品の性能の比較、評価をした。

 

2班(白石班)「自家製大豆から生分解性プラスチックをつくる」

自分たちで大豆を育て、その豆乳を原料として生分解性プラスチックを作った。比較のために、市販の大豆・牛乳を原料としても作り、外観や匂い等を比較した。少ない人数での研究だったが協力してすすめることが出来て、とても良かった。 

 

 3班(黒木)「透明石鹸作り/色付き鏡容器の作成」

1年生の時に作った石けんの難易度を上げて、透明石けんを製造することができた。

銀鏡反応を応用して安全に反応を起こさせる方法を見つけ、容器作成に活かすことができた。

 

4班(安積班)「ガラス雑貨の制作」

ガラスの成分と植物に含まれている成分が同じという特性を生かし、植物からガラスを作りガラス雑貨を制作した。班のメンバーと協力しながら試行錯誤を行い、綺麗なガラスキーホルダーが作ることができた。 

 

5班(菅野班)「ジャガイモから生分解性プラスチック作る」

ジャガイモから乳酸を生成し、それを重合させてプラスチックを作ろうと試みた。乳酸を生成する過程で、発酵が上手く進まず、結果的には目的のプラスチックは出来なかったが、反応原理や実験操作など色々なことを学ぶことができた。

 

6班(大平班)「植物から紙作りランプシェード作成」

学校周辺の植物を取り、アルカリ溶液でリグリンを取り除き、白い紙を作成することができた。作成した紙を用いて、環境にやさしいランプシェードを作成することができた。

 

1・2年生の聴講の様子もたいへん立派で、挙手をして質問をする多くの姿が見られました。次年度にはさらに活発な課題研究発表会ができそうです。

 

 

なお、令和6年1月23日(火)に開催される校内生徒課題研究発表会では、テーマ「ガラス雑貨の制作」(4班 安積班)が工業化学科の代表として研究発表を行うことになりました。

 

3年生の皆さん、3年間の集大成としての研究発表、たいへんお疲れ様でした。

【工業化学科2年】福島イノベーション・コースト構想推進事業による工場見学

11月6日(月)に 、工業化学科2年を対象に福島イノベーション・コースト構想推進事業による工場見学が行われました。株式会社クレハ様と古河電池株式会社いわき事業所様の2工場を見学しました。

 はじめに会社概要を伺い、その後工場内を見学させていただきました。実際の設備や施設を見ることで工場のしくみや製造業について知ることができました。また、安全教育や品質管理の取り組みについても学びました。さらに生徒たちの質問にも丁寧にお答えいただき、理解を深めることができました。

今後の進路活動に役立てていきたいと思います。

両工場の皆様、関係者の皆様に御礼申し上げます。

 

福島イノベーション・コースト構想推進事業による工場見学 <工業化学科1年>

 10月16日(月)に工業化学科1年生を対象として福島イノベーション・コースト構想推進事業による工場見学が行われました。見学先は、エリエールプロダクト(株)福島工場と城北化学工業(株)いわき工場の2工場です。

  

 会社の概要や施設説明に対して積極的にメモをとったり質問したりと熱心に見学できた様子が見られました。また、どちらの企業からも安全に対する意識・企業の取り組み等、仕事に対する誇りや熱意を真摯に生徒に伝えていただき、生徒たちが就業観について考えるいい機会になりました。

 

 

 

両工場のご担当の方々、また、ご案内をして下さった皆さま、誠にありがとうございました。

ものづくりコンテスト2023化学分析部門 優勝!準優勝! <工業化学科>

 10/12(木)、13(金)の両日に郡山北工業高校を会場として行われた「福島県ものづくりコンテスト2023化学分析部門」において、本科2年生の村上桧斗君が優勝、緑川由愛さんが準優勝と、本校が1位、2位を独占しました。

 課題は例年通り「キレート滴定法により試料水中のCaおよびMgの定量を行うことにより試料水の硬度を求める」でしたが、今年度より試料水がこれまでの1検体から2検体に増え、競技時間2時間30分の制限時間をクリアするだけでも困難な、非常にレベルの高い課題となりました。当然これまで通り、安全に配慮したハイレベルな操作技術や正確な測定値、そして迅速さが求められています。

 

 

 

 今回は県内化学系工業高校5校、8名の選手による競技となりましたが、普段通りの落ち着いた操作により時間的にも余裕のある分析を行った結果、村上君が見事に優勝、緑川さんも準優勝と、この上ない成績を収めてきました。

 

 

 

 今回特筆すべきは、化学分析有識者からなる外部審査員によって両名の正しく美しい分析操作が認められ、いずれの選手も「技術点」が満点だったことです。選手・指導者はもとより学科職員一同、大変誇りに感じています。連日遅くまで練習に励み、妥協することなく努力を続け、それを見事に結実させた両名には本当に多くのことを学ばせてもらいました。

 

(右から、指導者:石井洋子先生、村上桧斗君、緑川由愛さん)

 

 なお、今回優勝した村上桧斗君は、来年度、岩手県で実施されるものづくりコンテスト2024東北大会に福島県代表として出場します。皆さまの応援をよろしくお願いいたします。

【工業化学科】うえだ商店会歩行者天国

10月9日(月・祝)に行われた、うえだ商店会歩行者天国に出店しました。

工業化学科では、「スライムを作ろう!」をテーマに、2年生2名、1年生3名が参加しました。

多くのお子さんがスライムづくりに取り組みました。

完成したスライムを見て、笑顔でとても喜んでくださいました。

悪天候の中、お越しくださいました皆様、ありがとうございました。

【工業化学科】中学生体験入学

 7月25日(火)、本校で中学生体験入学が行われました。

 工業化学科では、4つのテーマで体験や見学をしていただきました。

①中和滴定

  酸と塩基の中和反応の説明をし、指示薬を用いて反応時の色の変化を確認しました。

 

②機器分析

  原子吸光光度分析の説明をし、実際に原子吸光光度計を使用しました。

③石けんの製造

 油脂から石けんを作る工程を説明し、工業技術基礎(実習)で製造した石けんで実際に手を洗ってみました。

④有機合成

 ベンゼンからニトロベンゼン、アニリンの製造方法について説明し、実験器具も見ていただきました。

 中学生の皆さん、保護者の方々、そして中学校の先生方、暑い中ありがとうございました。

 ぜひ、勿来工業高等学校の工業化学科で一緒に学びましょう。

【工業化学科2年】福島イノベーション・コースト構想産業人材育成確保事業に係る出前授業

6月16日(金)、工業化学科2年生を対象に、福島イノベーション・コースト構想推進事業として出前授業が行われました。

 古河電池株式会社いわき事業所 総務グループの鈴木誠一様と小出彩乃様をお招きし、「最先端技術 イノベに関する電池の化学」をテーマに約1時間お話いただきました。

 電池の種類について、具体的でとても分かりやすい説明で、特に、スマートフォンなどの身近に用いられているリチウムイオン電池について、聴き入る生徒も多く見受けられました。また、開発に成功したときの喜びなどもうかがうことができました。

 さらに、「工業人として社会に出る上で求められる人物像」も教えていただき、コミュニケーションの大切さを知りました。

 最後の質疑応答では、生徒の質問に丁寧に答えていただき、より深く興味を持つことができました。今後の進路活動に役立てていきたいと考えております。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

福島イノベーション・コースト構想推進事業による出前授業<工業化学科3年>

6月14日(水)に工業化学科3年生を対象として、福島イノベーション・コースト構想推進事業による出前授業が行われました。

株式会社クレハの中央研究所より今野慎悟様、労政部より高井麻衣様、岡坂菜摘様を講師としてお迎えし、「(株)クレハいわき事業所企業セミナー」および「有機合成研究室における研究開発」と題して約1時間の講話をいただきました。
社内の有機合成の実際について、その製品概要・製造工程から農薬開発の難しさに至るまで詳しいお話をいただき、本校の有機合成実習で学んでいる基礎知識や技術が製造現場で活かされる様子を改めて知ることができました。また、講話の最後には、国外における製造委託でのご苦労話などを交えながら、広い視野に立って新たな、ものづくりに挑戦する姿勢の大切さについて触れられ、生徒たちが進路活動を間近に控えている立場として真剣に耳を傾けている姿が見られました。

講師の皆様、誠にありがとうございました。

うえだ商店会 第45回歩行者天国に参加 <工業化学科>

5月5日(金)に3年ぶりに実施された「うえだ商店会 第45回歩行者天国」に本校代表生徒が参加しました。

工業化学科では「スライムで遊ぼう」のテーマのもと、工業化学科3年生4名によるスライム作り体験コーナーを設置しました。おかげさまで大変多くのお客さまにご参加をいただき、大盛況のうちに終えることができました。

できあがった時のお子さまたちの笑顔が大変印象的な歩行者天国となりました。

ご来場のみなさま、誠にありがとうございました。

令和4年度 工業化学科 課題研究発表会<工業化学科>

令和4年度の工業化学科課題研究発表会が令和5年1月20日(金)に実施されました。

 

課題研究発表会は、3年生が自分たちで設定したテーマや課題に沿って一年間研究を続け、その成果を発表する3年間の集大成の場です。

今年度は以下の6つのテーマで研究が行われました。

 

①水質浄化 ~凝集剤をつくってみよう~

 

②トウモロコシとサツマイモからバイオエタノールを作る

 

③化学発光 ~ケミカルライト~

 

④廃棄物の活用 ~固形燃料とシェード~

 

⑤バイオエタノール/ビタミンC入りの化粧水を作ろう

 

⑥炎色反応を用いたロウソク作り

 

下級生が聴講する中、いずれの班もたいへん立派に発表を終えることができました。

 

また、1・2学年生が同席して発表を聴講しましたが、それぞれの研究内容に真剣に聴き入り、3年生に負けずに挙手をして質問をする姿も見られ、活発な発表会となりました。

 

 

1月24日(火)に実施される校内課題研究発表会では、テーマ「水質浄化~凝集剤をつくってみよう~」が学科代表として研究発表を行います。

 

3年生の皆さん、たいへんお疲れ様でした。

高校生のための化学物質リスクコミュニケーション講演会・交流会<工業化学科3年>

令和5年1月18日(水)に工業化学科3年生を対象として、福島県環境創造センター主催の「高校生のための化学物質リスクコミュニケーション講演会・交流会」が行われました。

化学物質アドバイザーの岡部正明様を講師としてお迎えし、「化学物質のリスクとその評価」についてのお話をいただき、周辺住民との情報共有の大切さを教わりました。講演の後には「リスクの低減方法」や「リスクコミュニケーションの際の注意点」をテーマにグループワークを実施し、間もなく実社会に出る立場として必要な意識付けをしていただきました。化学物質のリスクについて改めて考える良い機会となりました。

ありがとうございました。

福島イノベーション・コースト構想推進事業による工場見学 <工業化学科2年>

11月1日(火)に工業化学科2年生を対象として福島イノベーション・コースト構想推進事業による工場見学が行われました。

見学先は、三菱ケミカル株式会社小名浜工場とメルクパフォーマンスマテリアルズ合同会社小名浜工場の2工場です。現場で働く方々の様子から、身だしなみの大切さや、品質管理に対する徹底した考え方を改めて知ることが出来た様子です。また、化学プラントの実際を見学することで化学工学や実習の学習内容との関連を強く感じ、高校で化学を専門で学ぶことで進路実現に大きく活かせる立場であることを実感したようです。来年の進路活動に向けて意識を高める大変良いきっかけとなりました。 

 

両工場のご担当の方々、また、ご案内をして下さった皆さま、誠にありがとうございました。

福島イノベーション・コースト構想推進事業による工場見学 <工業化学科1年>

10月31日(月)に工業化学科1年生を対象として福島イノベーション・コースト構想推進事業による工場見学が行われました。

見学先は、城北化学工業株式会社いわき工場と、いわき大王製紙株式会社の2工場です。実際に工場を見学することで施設や設備の規模の大きさを実感し、ものづくりの流れや仕組みについて知り製造業の面白さを感じていた様子です。また、危険物取扱者試験の受験を間近に控えていたので、その実際のイメージをつかむ大変良い機会となりました。 

 

 両工場のご担当の方々、また、ご案内をして下さった皆さま、誠にありがとうございました。

ものづくりコンテスト2022化学分析部門 第3位入賞 <工業化学科>

10月14日(金)に郡山北工業高等学校を会場として行われた福島県高校生ものづくりコンテスト2022化学分析部門に、本校工業化学科の代表として緑川由愛さんと村上桧斗君(いずれも工業化学科1年)が出場しました。課題は、「キレート滴定法により試料水中のCaおよびMgの定量を行うことにより試料水の硬度を求める」というもので、化学分析における安全に配慮した手際よい操作や正確な測定値、そして迅速さが求められる競技です。

 

 

県内5校から集まった代表10名で競技を行いましたが、他校選手がほとんど2年生だった状況にも臆することなく、終始普段通りの落ち着いた様子で競技を終え、緑川さんが見事第3位に入賞、村上君も第4位という好成績を収めました。

  

 

(左から、指導者:石井洋子先生、緑川由愛さん、村上桧斗君)

 

入学後間もない1年生として大変貴重な経験をした2人にとって大きな成果であることは言うまでもありませんが、不断の地道な努力が実を結んだ結果に学科職員生徒から多くの喜びの声が上がっています。学科として今後の取り組みに大きな励みとなるものであり、両名のますますの活躍を期待したいと思います。

甲種危険物取扱者に4名合格の快挙! <工業化学科>

危険物取扱者試験は、工業化学科で特に力を入れて受験対策を行っている国家資格試験ですが、今年度6月の受験においてその最難関である「甲種」危険物取扱者に工業化学科の4名の生徒が合格しました。

 

担任の先生のご指導の下、日々の課外授業や自主学習に根気強く取り組んできた努力の成果で、部活動と勉学の両立を図りながら成し遂げた快挙に大きな喜びの声が上がっています。校長からは「後輩たちに対しても大きな勇気を与えてくれた」とエールが送られ、今後のさらなる挑戦が期待されています。

写真左から、高木 駿くん、吉原 彩翔くん、鈴木 良依くん、根本 結成くん(いずれも工業化学科3年)

福島イノベーション・コースト構想推進事業による出前授業<工業化学科3年>

6月21日(火)に工業化学科3年生を対象として、福島イノベーション・コースト構想推進事業による出前授業が行われました。

 

株式会社クレハ 労務部の中山春菜様、遠藤慶一郎様、農薬研究室の今野慎悟様を講師としてお迎えし、「有機合成研究室における研究開発」と題して約1時間の講話をいただきました。

農薬の研究開発の現場の様子についての具体的なお話しをユーモアを交えながらしていただき、工場レベルでの大規模な合成製造の様子を知ることができるとともに、ものづくりに傾ける熱意が良い製品作りにつながることも改めて感じ取ることができました。また、講話の最後には、採用にあたって求められる点について触れられ、生徒たちが進路活動を間近に控えている立場として真剣に耳を傾けている姿が見られました。

 

講師の皆様、誠にありがとうございました。

 

福島イノベーション・コースト構想推進事業による出前授業<工業化学科2年>

6月17日(金)に工業化学科2年生を対象として、福島イノベーション・コースト構想推進事業による出前授業が行われました。

 古河電池株式会社いわき事業所の鈴木誠一様、研究開発本部LM開発部の竹口直希様を講師としてお迎えし、「電池の化学」をテーマに約1時間にわたってお話をいただきました。電池の種類に関するお話から現在の充電池の主流となっているリチウムイオン電池の仕組みやメリット・デメリットについて、また、次世代の電池像などについて詳しく説明をしていただき、熱心に興味深そうに聴き入る生徒たちの姿がみられました。

 講話の最後には、社会に出る上で求められる人物像について触れられ、自身を客観視できる力やPDCAサイクルの大切さなどを教わりました。来年度に控えている進路活動に大いに役立ててまいりたいと思います。ありがとうございました。

 

卒業生を囲む会 <工業化学科>

6月2日(木)6校時に工業化学科3年生を対象として卒業生を囲む会が行われました。

今回講師としてお迎えしたのは、鈴木陽登さん((株)クレハ環境勤務)、箱﨑雄太さん(山形大学工学部高分子・有機材料工学科2年)、芦名晃さん(日本特殊化学工業(株)いわき工場勤務)の3名で、いずれも令和2年度卒の本科の卒業生です。

和やかな雰囲気の中にも、進路活動を間近に控えた緊張感からか進路選択の上でのアドバイスをお願いする場面が多く見られました。受験に向けての大事なポイントも大変参考になりました。希望進路の実現のために今回の助言を充分に活かしていきたいと思います。

遠方より時間を割いて参加して下さった卒業生の皆さん、誠にありがとうございました。

 

 

昨年度に引き続き甲種危険物取扱者1名合格! <工業化学科>

工業化学科では例年、国家資格である危険物取扱者試験に多くの生徒が挑戦していますが、最難関である甲種試験に昨年度の2名に引き続き、今年度も1名(3年 宇佐美 喜正 君)が合格いたしました。また、乙種第1類~第6類の全ての類を取得した生徒も8名を数えています。いずれも不断の努力が実を結んだ結果で大変すばらしいことです。合格者の皆さん、本当におめでとうございます。次年度もさらなる資格取得を目指し頑張って下さい。

なお、今年度の工業化学科における危険物取扱者試験合格者数は以下の通りです。

 

1年  乙3類 1名 乙4類  21名 乙6類 1名 丙種  29名 


2年  乙1類 9名 乙2類 7名 乙3類 7名 乙4類 5名 乙5類 8名 乙6類 12名
    (全類取得者6名)

3年  甲種 1名 乙2類 1名 乙3類 4名 乙4類 2名 乙5類 1名
         (全類取得者2名)

 


工業化学科3年 甲種1名 乙種全類2名

 

 

工業化学科2年 乙種全類6名

 

 


工業化学科1年 乙種第4類 21名

 

食と放射能に関する説明会 <工業化学科>

 2月21日(月)工業化学科1年を対象として「食と放射能に関する説明会」が行われました。

 まず初めに、講師として福島大学食農学類生産環境学コース准教授の申文浩先生お迎えし、放射能に関する基本知識や食品中の放射性物質分析の実際についての講話をいただきました。11年前に起きた原発事故による放射能の影響について、「聞いたことがある」程度の知識しかなかった生徒たちに対して大変分かりやすく説明をしていただきました。 

 

 その後、放射能分析装置(NaIスペクトロメーター)を用いた農作物中の放射能測定実演を宝化成機器株式会社 営業部部長の阿部久夫先生の説明のもと行いました。家庭から提供いただいた白菜や市販のキャベツについて実際に測定するとともに、放射能汚染を受けている米を測定しその結果を比較することで、分析装置の使用方法や分析の原理等を学ぶことができました。 

 

 また、株式会社クレハ分析センター取締役分析提案本部長兼医薬部長の田邉真一先生からは、工業化学を学ぶ生徒たちへの今後の期待や、2年後に控えた進路選択に対するアドバイスをいただきました。  

 

 3名の講師の先生方、心温まるご指導まことにありがとうございました。今後の地域復興を担う人材へと成長していくための動機付けとなる有意義な説明会でした。